2023年2月27日月曜日

PPPPPPP打ち切り。

 P何個ですか。いまだにわからぬので、以後、『PPP』。諸事情により、二個以下にはしない。
 最高につまらんのに、よくもまぁ続いていたなというやつなので、打ち切りについては別にどうでもいいかも。

 ジャンプではアンケ至上主義の行き過ぎもあり、かねて名作であるにもかかわらず打ち切られたマンガの数多いこと、まるで夜空に輝く綺羅星のごとくと言って過言ではないものの、『P2!』(諸事情)や『賢い犬リリエンタール』など明らかに不当な仕打ちによって早期の連載終了に追い込まれた作品たちと比べると、いいとこナシの『PPP』の打ち切りは当然と言える。

 当然どころか、この判断の遅さが、クソ漫画量産雑誌と化しているここ数年の少年ジャンプ編集部の能力低下を物語っていると思う。

 『鬼滅の刃』から『呪術廻戦』の流れで、内容が酷くてもアニメ化の博打に成功すればどうにかなる!っていう、クソみたいな成功を味わってしまったのが痛い。ジャンプ編集部は今、面白いものではなく、売れたものが正義という、まるでサブカル漫画の悪役みたいな間違った価値観に陥っている。
 マンガにとって一番の正義というのは、『面白い』こと以外に何もないのに。

 単純に言って、『PPP』はなんも面白くなかった。
 面白い要素一つも挙げられないよ。
 それなのに、次にくるマンガ云々とか持ち上げてアニメ化にもっていこうとしたりしててさぁ。漫画の良し悪しではなく、集英社のおかしな政治力みたいなもんを使って、人気を錯覚させようとしていただけなのが気持ち悪かった。
 
 この作品に多く感じたのは、その部分。
 内容の良し悪しではなく、それとはかけ離れた場所から正常ではない段階を踏んで『人気作品にしたい』という下卑た欲望だった。

 かわいそうなことに、『PPP』は普通の打ち切りとはちょっと違うと思う。
 おそらくは、『次に来るマンガ大賞』の上位に食い込ませることで、人気に火をつけようとしていたってことなんだろうけど。
 そもそもこの作品を推してた理由はなんじゃいって話。
 かつて人気がいまいちだけど、コミックスの売り上げあるから長期生き延びたパターンとしては、『ライジングインパクト』や『PSYREN』なんかがあるけど、それら明らかな良作と『PPP』が肩を並べられるかというと、そんなことはまったくない。
 単純に漫画として面白くないのに、どうして名作であるかのように振舞ったのかがわからない。
 まぁ今のジャンプそんなんばっかだけど。
 面白いように見せかけることに腐心している作品ばっかりというか、ジャンプのブランドでコミックスは売って、アニメ化までもってっちゃえばどうにかなるみたいな、良くない流れが出来ている気がする。

 『PPP』でそれをやろうとしたやつがいて、でもできなくて捨てられた。
 そういう所に、ひどく吐き気を催す。

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