JAXAの会見では、計画が間延びしていて、新型ロケットエンジンの開発から実際の打ち上げまでタイムラグがあり不安だった、という趣旨の発言もあった。
けれど三菱重工の浅田氏の指摘によれば、今回作動しなかった第2段ロケットエンジンは旧型H2と同じものを使っていて信頼性が高く、着火しなかったことそのものが「過去に第2段エンジンが燃焼しなかった例は聞いたことがない」という前代未聞レベルのシステムエラーとのこと。
ロケット自体、もう別物であるのだから、同じものを使っていたからって誤作動しない、するわけないという話でもないけど、結局、前回の打ち上げ中止も、システムエラーを検出したからセーフティが働いてエンジンの燃焼が始まらなかったわけで、同種の問題が起きた可能性もあるってことなんだよな。
JAXAも会見ではその部分に言及していた。
H2時点でやれてたものが、やれなくなってしまったってのは、コストカットを目指していたからっていいわけでは拭えない失敗のような気がする。
信頼できるシステムを信頼できないものに変容させてしまったということで、ちょっと大きな問題になりそう。
しかしこれって、なんか悪さしてんのおらん?
こないだ一回目の打ち上げ中止の時点で、共同の記者が異常に「失敗なのでは?」って噛みついてた話も、今にしてみればなんか引っかかる。
間違った正義感に支配され、思い込みに目の曇った視野の狭い記者ってだけなのかもしれんけど、今思えば、執拗に失敗だとして食い下がってたあの反応は、まるで失敗することが――いや、「成功しない」という考えが前提としてあったような融通のきかなさにも思える。
まぁそういう風に見えてしまうというだけであってほしいけど、事象が符号するってのは、こういうことよな。
まぁそれはおいておいても、今回打ち上げを失敗してしまったのは残念なことではある。
真摯な反省と原因究明が求められるのは当然。
でもね、JAXAの人たちには「失敗しちゃいけない」って考えてほしくない。
次の打ち上げを「成功させます」って考えてほしいんだわ。
失敗したのは、商業打ち上げを企図してコストカットやりすぎたせいもあると思うので、そこら辺をもう一度考え直すべき。
計画自体に掛かった予算が二千億だか三千億という話なので、次は倍の予算でもう一度技術的にしっかりとしたものを作ってから、コストダウンを考えた方がいい。
てか、そもそも日本なんか、資源も人材も豊富なわけじゃないんだから、商業打ち上げ考える必要ないと思うんだよな。
ワケわからん人権なんとかに予算組むより、宇宙・ロケット開発にお金使って。
日本最高の頭脳集団が、もっともっとその頭脳を発揮できるように配慮してあげて。
お隣なんか、国民飢えさせてまでロケット開発やってるんだぞ。
まともに予算組んで頑張ってるJAXAが、現状を非難される謂れなんぞないわい。
今のままじゃ、どう考えても足らないよ。じゃんじゃん使え。
【 VOYAGER - Voyager - 】