シベリア抑留を題材にした読み切り。
意欲は買う。
けど、実際に起きた歴史的な出来事を下敷きに作品を構築する際に必要な、『徹底的なリアリティ』が欠けている。
ぶっちゃけ、当時の時代背景どころか、
シベリア抑留のことすら、あんまり調べてないでしょ?
正直、不愉快な部分が大きい。
恋愛漫画の添え物に、わざわざこの題材を選んだのに、本気度ゼロみたいな内容はやめてほしい。
拙い読み切りっていうならまだいいけど、作者の押石和佳先生は、『陽だまりの妖精』の時には、しっかりとした実力があるところをみせてるんだから、これではダメだと思う。
これが、作品を生み出すための試行錯誤の過程であることはわかっている。
けどそれなら、なんでこの程度のものを載せてしまったんだっていう、ジャンプラ編集に対する怒りみたいなものがある。
読み切りだからいいだろうとか、そういうものじゃないでしょ。
掲載を餌にするのはいいとして、育てる気ゼロじゃねぇかよ。
才能あるのは明らかなんだから、もっと作家を大事にしろよ。
【 banban - A REALLY FUCKING BAD SONG (old ver) - 】