2023年10月13日金曜日

粗はあるけど、頑張ってほしい。


 一話二話はちょっとアレだったし、三話目も面白いというほどの感じではないんだけど、明確に「面白くない」と断ずるほどではないという感じはある。

 物語の構造的には不良がやるスポーツというスクールウォーズ以来の伝統的なラグビーモノの序盤という感じもするんだけど、先週の扉絵や過剰肥満指導者の登場とかには、明確なスラムダンクへのオマージュを感じて、まぁそうすると主人公も桜木花道にしか見えなくなってくる。しかしまぁ、スラムダンク自体が導入的にはスクールウォーズの時代的な焼き直しだから、原点回帰を含む点を重視して、これはスポーツ漫画としての王道としておこう。

 主人公は、敗北の後の再起の折には、ボーズ頭にするんだろうねぇ。


 この試合の後に一旦エンジョイ系としての部活を解散状態にして「アイシールド21」みたいに仲間集めに走るのか、それともエンジョイ勢が覚醒していくのかという部分が気がかりだけど、ラグビーは基本、本気でやればやるほどケガをして当たり前のスポーツという部分があるから、エンジョイ勢の覚醒というのは少しやめておいた方がいいと思う。

 私の高校時代のクラスメイトにはラグビー部の人が二人いたけど、(一人がクソデカだったので相対的に)ちっさい方の人は常に大変そうだったし。クソデカマンの方も、常にケガしてるって感じはなかったけど、「スクラム組むの死ぬほどやだ。ラグビー部やめてぇ」ってよく言ってたし。部活行きたくないから逆にクラスの活動熱心だったのはありがたかったけど、結局は骨折もしとったしなぁ。

 いわゆるエンジョイ系に無理やりやらせるのは、ラグビーに恨みを募らせるだけだと思う。やる気のない奴は要らないっていうアイシーの蛭魔くらいのスタンスで仲間募集と育成をやってほしいんだけど、まぁそれだと集まらんわな、現実的には。


 ワシんとこの母校(私立)では、ラグビーとアメフト部は、四月に一年生の下駄箱付近で二年生部員が新入部員を求めて新一年生をヘッドハンティングするのが恒例行事だった。今はどうか知らんけど。

 ごく一部の強豪校以外は、中学生へのスカウトがほとんど成立しない種目だから、数を集めるためにはフレッシュな子たちを狙うしかないということらしかったけど。

 漫画以上の知識はない種目ではあるけれども、そういうことを目の当たりにしている分、選手の募集・育成が大変だということはわかっているので、このあとの流れをどうするのかは、非常に気になる。
 迫力ある画面と、必要なだけのコミカルさは担保できているので、この先を頑張ってほしい。


 
テーマ曲かってくらい合ってるよね