最近、大相撲のモンゴル力士『霧馬山』の大関昇進についての話題が喧しい。
個人的にモンゴル力士はみんな強いので、大好きだ。
だから頑張ってほしいと思うのだが、一方で、これまた個人的に万葉集まとめなどというものをやりはじめてから、家族とまたちょいちょい短歌の話しが出るようになった。
家族と言っても、だいたいは母が相手で、それも母の知識にある(万葉集とだいぶ関係のない)在原業平に関する話題が主なのだが、しかしそこで母から「『霧馬山』っていうのは、どこの山?」という、疑問が噴出した。
言われてみれば、はて、どこだろう?
いかにも日本風で、北東北、もしくは九州南部にでもありそうな名前だが、霧馬山?
と思ってウィキで軽く調べてみたら、霧馬山という四股名は、所属する陸奥部屋の陸奥親方の現役時の四股名『霧島』の霧の字と、時津風一門の大横綱『双葉山』の「ばやま」というのをもらって、『霧馬山』としたらしい。
なるほど、いい名前だね。
と、そういう話をしていたら、母から「短歌を久しぶりに詠んでみたら?」って言われたので、まぁ昔の傷もそろそろ癒えたのだと思いたいので、せっかくだから霧馬山を材にして、すこし詠んでみた。
- モンゴル人力士・霧馬山の大関昇進を賭けたニュースを知りて詠む四首
蒙古里を 振りさけみれば 白露の 包みも遠く 立つ霧馬山
蒙古里野を おおいて清き 天穹廬 霧馬の山路 まだ崎嶇しくも
蒼野消ゆ 角土俵 勝ち昇り ますらおの手は 綱つかめやも
うち霧らす 野に青駒の 駆けゆきて 山の先には 双葉生るらむ
こんな感じ。
三首目で、モンゴル人力士を『ますらお』と言っていいかどうかは、審議ランプが点いた。
でもまぁ、ひさしぶりに詠んでみて、やっぱ短歌(万葉)は性に合う。
合うんだよなぁ。
これから、ちょいちょい詠んでこ。
現代短歌だけはぜったいやらん。やらねぇよ(何