2023年1月27日金曜日

得意な奴だけやろう。

 いろいろ好きな音楽を紹介したいといっても、今はもう興味なかったり、気にならない範囲の話をしてもしょうがないので、得意なジャンルの話だけしようと思います。
 個人的なスタンスとしては、ジャンルの分類はいいとして、サブジャンルと呼ばれるものを厳密により分けて聴いていこうという人間ではないのですが、紹介していくものは基本的に『シンセウェーブ』や『アンビエント』と呼ばれるもの周辺になるかと思います。

 そして今回は、『シンセウェーブ』と、補足的に『アウトラン』についても紹介したい。
 紹介したいと言っても、ごちゃごちゃなんのかんの言わずに、曲だけを。
 具体的に紹介したいのは、『Jake the Kid』。
 非常にわかりやすいシンセウェーブの人。

 
                     Jake░the░Kid (夜穏ゅ) · Night Paradise

 非常にわかりやすく、お手本のようなシンセウェーブですね。
 そしてこの人は、『レトロ』もよい。

  
 同じ人で、違うサブジャンルの曲を聴き比べてみると、だいぶ違いが判ると思う。
 さらにもう一人。カール・ケイシーという人も。この人は、シンセウェーブのド定番みたいな人。
 
  
 
 まあぶっちゃけると、全部分類としてはシンセウェーブなので、レトロもレトロじゃないとも言及する必要がないわけだけど、それでも、違いがあると言いたくなる気分だけは、如実にわかると思う。

 そしてさらに、こういうシンセウェーブやレトロの楽曲をバックにして、昔のゲームっぽい車のアートがつくと、『アウトラン』になる。
 
 


 アウトランというのは、楽曲単体の分類のはなしではなくて、この総合的な『レトロっぽくね? を楽しむ行為』。
 組み合わされるのは、たいがいシンセウェーブの曲だけど、明確にこのジャンルじゃないとダメみたいなものはない(シンセウェーブっぽい曲が良いという人はいるだろうけど)。評価されるされないは別として、当たり前みたいにテクノを合わせる人も当然いる。
 アウトランというのはあくまで、インターネット内の文化傾向を指すというのが正しい。

 と、倉井個人は解釈している。
 その内容が合っているかどうかには、興味がない。
 言いたいことは「私が好きなのは、こういう音楽なのだ」というところに尽きる。
 そもそもサブジャンルというものは、『っぽい』の言語化であり、一見それが、音楽の種別を明確化するために付けられているように見えたとしても、実際には、作曲者・製作者、またはそれらの人が生み出したものを消費する側の人々の内面にある『グルーヴ』の違い、その表れを指す言葉なのです。
 しかし多くの音楽がそうであるように、エレクトロミュージックにおいてもやはり、ひとつの作品、ひとつの曲で、複数のサブジャンルをまたいでいることはごく当たり前のことです。
 これらに挙げたものもシンセウェーブやレトロと紹介しながらも、当然ながら、全然ちげーよと言いたい人もいるでしょうし、ド直球だという人もいるでしょうが、それはたとえば「私がシンセウェーブと思っているものはこれ」という個人の感覚による音楽的表明と「これは俺がシンセウェーブと思っているものと違う」という独立した音楽的感性つまり、個性の衝突でしかないのです。

 でも、私にとってそれはあんまり意味のある行為ではない。
 制作技術的な部分や系統的な知識を増やし、自分の今聴いている曲を細かく特徴づけてカテゴライズしていくことが、果たして必要だろうかと思う。
 聴いていてどれも、気持ちのいい曲ばかりでしょう?
 という、それだけでいい。
 私の魂に響く曲はこれです。
 あなたの魂には、どう響いていますか?
 という、たったそれだけでいいんです。 

 さぁ、次こそ本当にヴェイパー紹介するぞ!